favicon  イーストの種類

イーストには、ドライ(乾燥・粉末)タイプのイーストか、リキッド(液体)タイプのイーストの2つのタイプがあります。ホームブルーイングではどちらのタイプもよく使用します。それぞれの利点と不利点は以下の通りです。

また、イーストはラガーイースト(下面発酵酵母)、エールイースト(上面発酵酵母)に大きく大別されますが、その他にもそれぞれ多くの酵母株(酵母の種類)があります。この酵母株によって、ビールのフレーバ(風味)とアロマ(香味)を決定します。例えば、ベルギースタイルのビールは、フルーティで少し酸味のある風味が特徴ですが、これはベルギービール特有の酵母株の風味によるものです。麦芽やホップの風味や香味のみならず、イーストはビールの味を決定づける大きな要素となります。

faviconドライ(乾燥・粉末)イースト

利点

  • 取扱いがとても簡単で、長期保存も可能
  • 入手が容易

不利点

  • 酵母株の種類が少ない

faviconリキッド(液体)イースト

利点

  • 酵母株の種類が多い

不利点

  • 入手が困難
  • 取扱いがデリケートで、長期保存に不向き

favicon日本で購入可能なイースト

リキッドイーストの購入は少し困難で、価格も高くなる傾向があります。米国ではWhite labsやWyeastなどのメーカーがリキッドイーストでは有名ですが、やはり入手困難ですので、ドライイーストの使用が現実的です。現在市販されているドライイーストは非常に品質が高く、リキッドイーストにまったく劣りませんので心配無用です。リキッドイーストを使用するときには、スタータ(培養)を作ることをお勧めします(別途説明します)。ここでは代表的なドライイーストを紹介します。

faviconFERMENTIS製イースト

Lesaffre社製のドライイーストで、品質はリキッドイーストに負けず劣らず、非常に良いです。以下に代表的なイーストを紹介します。

faviconエールイースト

 

Safale S-04

イングリッシュエールイースト

発酵温度:12-25℃ 最適温度:15-20℃

 

Safale US-05

アメリカンエールイースト

発酵温度:12-25℃ 最適温度:15-22℃

 

faviconラガーイースト

 

Saflager S-23

ベルリンVLB社由来のフルーティなラガーイースト

発酵温度:9-22℃ 最適温度:12-15℃

 

Saflager W-34/70

ドイツ/バイエンシュテファン地方発祥のラガーやピルスナータイプイースト

発酵温度:12-22℃ 最適温度:12-15℃

faviconウィートイースト

 

Safbrew WB-06

ウィート(小麦)ビールに適したイースト

発酵温度:12-25℃ 最適温度:18-24℃

faviconベルギーイースト

 

Safbrew S-33

ベルギースタイルや、トラピストエールに適したイースト

発酵温度:12-25℃ 最適温度:15-20℃

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